イズミカンアオイ 和泉寒葵    ウマノスズクサ科  カンアオイ属

花 期   11月〜12月
分 布   本(大阪府、和歌山県)
撮 影    21.12.20

葉は長楕円形か卵円形で、長さ5〜8cmの多年草。
岩湧山には同じ仲間のミヤコアオイ、槙尾山にはイズミカンアオイと2分されていたが、岩湧山系の扇山にもイズミカンアオイの群生地がこの12月に発見された。

花は3弁(花弁ではなく萼片)が開きカンアオイ独特の姿。秋から冬に咲きます(結実した場合は春まで花の形は残っています)。 他のカンアオイと同様、個体差が大きく花の色・形、葉の形・模様は様々で他種と見分けるのが困難な場合があります。 葉姿・花の大きさ・雰囲気・開花時期はカントウカンアオイに似て、花の形・花の中の格子状隆起線はヒメカンアオイ(スエヒロ型)に似ています。 和歌山県北東部とその近接地の奈良県の一部に生えているヤマトカンアオイ(キノカワカンアオイ)は非常に良く似ていて花の中の縦の隆起線の数が違うだけです(イズミカンアオイは縦隆起線が10本以上、ヤマトカンアオイは10本以下とされていますが、10本前後の個体は区別が困難。同じ株でも花により、または年により隆起線の数が違っていたりもします)。別種とするには無理があるように思います。



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